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患者さんの思いと心に残った言葉

臨床検査技師・睡眠健康指導士をしています【との菌】です。入院患者さんの悩みやその時の思いを綴っていきます。良かったら読んでくださいね。

最後の1本…

おはようございます。

との菌です。(*^_^*)

いつもありがとうございます…

臨床検査技師として業務する毎日…

【最後の1本吸ったら止める】それが今回のエピソードです

さて…

【筯筯さん、おはようございます】

【あっ、おはよう】

(リハビリされている筯筯さんは急性心筋梗塞で入院中の患者)

【入院前に抱えていた症状はほとんどないですか?】

【ほとんどじゃなくて…全くなんともないわ】

【もう帰れるで】

(何を言ってはるやろか…)

【筯筯さん、症状はおさまったかもしれないけど】

【心臓はかなりのダメージ受けてますからね…】

【本当に全然大丈夫やで…】

【心臓がどれほどダメージ受けたかを評価する数値がCPKって言います】

【普通に生活してたら正常値は20以下なんです。筋トレでひどい筋肉痛になっても数100くらいなんです】

【それが今回は4000〜5000の間を行き来してるんですね】

【凄い数値やけどなんかピンとこんな…】

(今ベルト上を歩くリハビリ中…)

【この心電図を見てください…波形が下向きのところあるし、安静心電図よりも波形が下がってるところあるでしょう】

【あるある…】

【まだまだダメージ受けたところ回復してないんですよ】

(少し運動しただけで変化あり)

【そうなんや。】

【症状なくなったら、治ったって思うよな…】

【いやいや、それは勘違いですよ】

【採血結果とか、心電図とかが回復してから安心してください】

【そうか…】

【なんかカテーテルしたら完治したとばかり思うから】

【病気の回復ってそんな簡単やないですよ】

【あと、タバコはどの病気のリスクとしても最悪ですからね】

【まだ吸いたいですか?】

【本当にタバコが原因なら…退院したら最後1本吸ってから止めることにするわ】

【まだ言いますか】

次は本当に命に関わりますからね

筯人は【症状】が消失したら 【病気】が治ったと【勘違い】する

この方は まだ若い(40後半)から 命を落とす なんて頭に浮かばへんのやろうな…

苦しかった症状なんて【すぐに忘れる】

ふと感じます…