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患者さんの思いと心に残った言葉

臨床検査技師・睡眠健康指導士をしています【との菌】です。入院患者さんの悩みやその時の思いを綴っていきます。良かったら読んでくださいね。

えっ?ローソン行ったらあかんの?

おはようございます。

との菌です。(*^_^*)

いつもありがとうございます…

臨床検査技師として業務する毎日。

今日も理学療法士の先生方と入院患者さんのリハビリをしていました

さて…

数日前に急性心筋梗塞で搬送されてきた男性患者さん

【筯筯さん、初めまして…】

【今日から先生の指示で心臓のリハビリすることになりました】

【あっ、そう…心臓のリハビリって初めて聞いたわ】

(第一印象…元気そうなおっちゃんやなって思いました)

【まず、安静時の心電図、血圧、サーチの数値見させてください】

【…】

(最初はベッド上仰向けで心電図、血圧、サーチを測ります)

サーチ…正式名称は酸素飽和度の数値見るモニタリングです

95〜100%が正常値で 息切れや呼吸障害で酸素不足があると数値は正常値より下がります

しらばく休憩しての回復の度合いも見る

【まだ入院されて日にちも浅く、トイレは廊下のトイレを使われてますか?】

【はい…】

【今は、そんなに動き回ってませんね】 【…】

(急に黙り込む…)

【どうしたんですか?】

【いや、新聞とか買いに1Fのローソンまで行ってますよ】

【ローソンまで行ったらあかんの?】

【はい、入院中の安静度って指示の言葉があるんですよ】

【そんなこと知らんから…】

(患者さんは知るはずもない)

【筯筯さんの今の動作は廊下歩行までになっています】

【え?全然元気やけど…】

【筯筯さんは急性心筋梗塞カテーテルまでされている患者さんなんです】

【短時間でも血の固まり…つまり血栓で血流は遮断され、心臓の細胞はダメージを受けています】

【…】

【時間はどうやったかわかりませんが、心臓の受けたダメージは相当なものなんですよ】

【へぇー】

【元々、身体は元気やから心筋梗塞言われても…ピンとこんわ】

本当に難しい…

(生活指導が)

元々、身体が元気な人に【今は動いたらあかんなんて指導しても】

…じっとしてるはずはない

病院には

筯病棟内フリー

筯院内フリーという言葉がある

循環器病棟は5Fなので 5Fの範囲内だけなら動作可能が病棟内フリー。

エレベーターにのり 異なる階に移動すれば院内フリーとなる

心臓リハビリにて これから どんどん負荷をアップし なおかつ 不整脈が少ないこと 心電図上で虚血に陥ってないことを確認して初めて院内フリーである

つまり、この患者さんは まだまだ病棟内フリーすらも 達していません…

人の身体の悪化は誰にも予測できない…

死ぬまで何も起こらないかもしれないし 明日にも悪化するかもしれない

病院にいてる以上 我々スタッフが 状態が悪化しないように 配慮したいものである

自分勝手に判断し ローソン行って 好きなもの買って食べる…

病気の進行上 全然管理ができない

同じように病気の再発につながらないように指導したい…

元気な人への生活習慣指導は本当に難しい…

そんな風に感じるエピソードでした