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患者さんの思いと心に残った言葉

臨床検査技師・睡眠健康指導士をしています【との菌】です。入院患者さんの悩みやその時の思いを綴っていきます。良かったら読んでくださいね。

心臓右にあるんですよ…

おはようございます。

との菌です。(*^_^*)

いつもありがとうございます。

臨床検査技師として業務する毎日…

今日は昼から生理機能検査をしていました…

【筯筯さん、心電図しますね…どうぞ】

(母親と中学生くらいの息子の二人連れ)

何やら話をしている

【筯筯さん…】

(もう一度声かけ)

はっきり聞こえた… 【自分で言っておいで…】だった

自分で言っておいで?(あまり気にもしなかったんです)

さて…

【心電図します…そちらのベッドに仰向けに寝てもらえますか?】

【はい…】

【あのう…】

【何ですか?】

【心臓右にあるんです…】(かすかに聞こえた気がした)

【今なんて?】

【心臓…右にあるんです】

【内臓逆位なんです…】

(まじですか…)

そんな病態を

【右胸心】といいます(うきょうしん)

ドラマみたいやけど現実です…

通常どおりに心電図をとってもだめなんです…

右胸心なりの心電図の誘導を変化させて(位置を逆に変えて)記録をとります

この子が言わなくても 心電図とった時点で 波形がおかしいのがわかる

健康な人の波形とあきらかに 違う…

普通の人は胸の真ん中から左足の方向に心臓は向いている

右胸心は胸の真ん中から右足の方向に向いている

でも外見的には普通の人となんら変わりはない

【よく話してくれましたね】

【ありがとう…】

(たぶんあちらこちらで同じように話しているのだろう)

今はその子に…

【ありがとう。よく言えたね…】

体を大切にして下さいね…